修善寺観光をした際、鎌倉幕府2代将軍、源頼家の墓を訪ねてみました。
父の源頼朝公の圧倒的な知名度に比べてどうしても地味な印象を抱いてしまう頼家さんですが、大河ドラマで取り上げられたこともあって興味が湧き、ぜひお参りしておきたいと思ったんですよね。
源頼家の墓は修禅寺の高台にある源氏公園の一角にひっそりとありました。
無念だったであろうその生涯を思わせるような、ひそやかな雰囲気をまとったお墓でした。
お参りしたときにはさほど気に留めずにいたのですが、あとから写真を見て気になったのが頼家の墓と同じ場所にある賽銭箱とおみくじの箱です。
なぜここにあるんだろう…?
そのほか頼家の墓の近くにある十三士の墓にお参りしたときの印象なども詳しく書いていきます。
よかったら読んでみてくださいね。
源頼家の墓にある賽銭箱とおみくじの箱
源頼家の墓は、伊豆・修善寺の源氏公園内にあります。
修善寺の温泉街から歩いて行けるので、散策の途中でお参りすることができますよ。
ただけっこう上がっていくのでヒールのある靴を履いていたり、足に不安のある場合は控えた方がいいかもしれません。
階段を上っていくと、源頼家の墓があります。
ここに来るまでもけっこう歩くので、この階段がけっこうつらいです。笑
正面にはお墓が…と思ったら、賽銭箱。
忘れる前にお賽銭をということでしょうか。
墓の維持のために使われているのでしょうね。
そして、隣に鎮座している黒い箱が見えます。
記念に写真を撮ろうと意気込んでいたので、この黒い箱をあんまり気にしていませんでした。
あとでよく見たら、おみくじ。
どうしてここにおみくじを置いてあるのでしょう。
後から聞いた話だと、この箱は自動おみくじ販売機らしくて100円入れるとおみくじが出てくるしくみになっているそうなんですよね。
あ~後悔…頼家さんのおみくじ買ってみたかった~!
そんなことがありましたが、しっかり源頼家さんとご家族にご挨拶してきました。
…と思ったら、ご挨拶するものを間違えていたらしいです。
源頼家の墓は後ろにある
私は賽銭箱の後ろにある黒い石がお墓だと思って、そこに向かってご挨拶していたんです。
「2代目将軍なのに、少し寂しい感じだよね。」なんて家族と話したりもしていました。
ところが、これは源頼家の墓石ではなくて記念碑だったんです。
頼家の500回忌に建てられた供養塔です。
本物の頼家の墓は、供養塔の真後ろにある小さな石を積み上げたものです。
側室の若狭の局(わかさのつぼね)と息子の一幡(いちまん)の墓が両脇にあるそうです。
知らなくて供養塔に挨拶して帰って来てしまいました。
もちろん、後ろに本物のお墓があるとは夢にも思わずにです。
でも、この説明文の最後にちゃんと書いてありますよね!
ふんふん、なるほど…で、あれがお墓なのね!って最初の方だけ読んで写真撮ってお参りに行ってしまいました。
今度どこかに観光に行くときは、見学先の説明文を最後まできちんと読もうと思います!
頼家の墓の階段の横のところに「お伺い石」というものがありました。
ほんとうにひっそりと、蓮の形をした石が可愛らしい姿でそこにいました。
お伺い石は、心の中で願いながら持ち上げるんだそうです。
持ち上げたときに軽いと思ったらその願いは叶い、重いと思ったら叶わないのだとか。
私はお伺い石についても全然知識がないまま行ったので、持ち上げずに帰ったのがとても悔やまれます。
それどころか、触ろうとした夫に「こらバチが当たる!」と止めてしまいました。
あ~なんかすごくもったいない…!
次に行ったときには、家族でおみくじを引いてお伺い石を持ち上げます♪
十三士の墓
源頼家の墓の近くに、頼家の家臣たち十三士の墓があります。
源頼家の墓の本当にすぐそばにあります。
同じ広場の左右に位置するといった感じです。
家臣の方の名前などはわかっていないということです。
実際にこうしてお墓を見ると、はるか昔の鎌倉時代の方々がこの土地に暮らしていたんだなぁと不思議な気持ちになりますね。
お墓の横には石碑もあって、家臣の方々についての説明がされていました。
当初十三士の墓は南町公民館上の御庵洞というところにあったのですが、2004年の台風で墓の裏山が崩落してしまったために、2005年7月に現在の源氏山公園に移転してきたということです。
亡くなったあとのことではありますが、家臣の方々と眠ることができて良かったなぁと思います。
地元では毎年7月の中旬に「頼家まつり」というお祭りがあって、源頼家とその家臣たちのために武者行列と墓前供養を行っています。
源頼家の墓と賽銭箱、おみくじ、十三士の墓についてのまとめ
源頼家の墓は、伊豆・修禅寺の高台にある源氏公園の一角にあります。
最期が不遇だったためか、若干地味な印象の墓だと思いました。
私が頼家の墓だと思ってお参りしたものは、実は没後500年の時に建てられた供養塔でした。
本物の墓は、供養塔の後ろにある五輪石塔です。
頼家の墓(供養塔)の前には賽銭箱、横にはおみくじと書いた黒っぽい箱がありました。
おみくじは、100円を入れるとおみくじが自動で出てくる販売機なんです。
墓の階段の横には「お伺い石」があり、持ち上げるときに願いをかけて軽く感じたら願いが叶い、重く感じたら願いは叶わないというものでした。
頼家の墓の近くには、家臣の十三士の墓がありました。
もともとは、南町公民館上の御庵洞というところにあったのですが、2004年の台風で墓の裏山が崩落してしまい、現在は源氏公園の中の頼家の墓の近くに移転したそうです。
毎年7月には「頼家まつり」が開催され、頼家と十三士の武者行列と墓前供養が行われます。
普段何気なく暮らしているけれど、歴史の中の人々に思いをはせる貴重な時間になりました。
修善寺観光の際に参考にしていただければ幸いです。
修善寺観光については、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
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